となりのアーチスト
館鼻岸壁朝市には本当にいろいろなものが売られていますが、オリジナル、オンリーワンなものが、多いです。
中でも、通るたびに気になっていたお店が、ここ。樹木のミニチュアのような、キノコのような、独特のふしぎな形をしたオブジェが並んでいるのです。
と、ひそかに好感をもって眺めているお店を通ったら、今回、4月29日はさらにグレードアップしていました。
情景模型というんでしょうか。
石の塔の上部から流れてきた水が、水車を回している。水車のそばには水車小屋。流れた水は、下の受け皿にたまる仕組みです。塔のところどころには緑が茂り、苔むしたりもしています。よく見ると、水車小屋の屋根部分に使われているのはなにかのマットの生地だったりして、これはもう、素人目にもすごい。店主さんに話しかけずにはいられませんでした。この店主、屋木澤(やぎさわ)さんという、笑顔がかわいらしいおやんず(※前々回参照)です。
ユキパル女「これは手作りですよね?」
屋木澤「うん。そうだよ。木ぃ植えたのがほれ、育ってきたべ。んだから朝市さ持ってきたんだ」
ユキパル女「そうですか~って、え!? ソコから手作り!?」
屋木澤「趣味よ、趣味」
もと大工だという屋木澤さんは、あくまでも草食動物のようなやさしい目で「趣味だから、ただの趣味だから」とくりかえし、照れ笑い。でも、石を拾ってきて、セメントで固めて成型して、水路をつくって苔や木を植えて、水車や水車小屋までぜんぶイチから手作りで、製作期間1ヶ月って、ただの趣味っていうにはすごすぎるでしょ!
一瞬、思いました。ここはアートイベント会場か? いいえ、いつもの朝市です。鮮魚や野菜のすぐ横にアート作品が並ぶ(しかも本人はけんそん気味)、というのも、館鼻岸壁朝市ならではの光景なんじゃないでしょうか?
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