をかしな忘れもの
「朝市にお集まりの皆さま、おはようございます」
6月最初の日曜日。八戸はあいにくのくもり空。
海から吹く風は少々冷たかったものの、館鼻岸壁朝市は、今朝もたくさんの人でにぎわいました。
どうやら、さっきから場内放送がかかっているようですね。聞いてみましょうか。
「忘れもののお知らせです。え~、新聞紙にくるまったミズが届いています。お心あたりのある方は…」
「ミズって(笑)」
ユキパル女と同じようにツッコみ入れている人、思わずふきだしてしまった人、多数です。
さて、念のため解説しますと、ミズはミズであって〝水〟ではありません。
同じ「みず」でも、「み」にアクセントがあるのが山菜の〝ミズ〟。青森県ではメジャーな山菜で、この時季のお楽しみのひとつなんです。食べやすいさっぱり味とシャキシャキ食感が魅力で、おひたしに、酢味噌あえに、炒めものに。
煮ても焼いてもおいしいヤツです。
それにしても、人が集まる場所で、忘れものや落しものはつきものですが、よりにもよって山菜のミズって!
さすがは館鼻岸壁朝市です。忘れものの放送で、ローカル感、そして季節を感じさせるとは。
これが夏になると「ウニ」とか「ホヤ」とか「トマト」とか、秋になると「赤とんぼ」とか「新米」とかね。
忘れる人がいるんでしょうねぇ?
館鼻岸壁朝市は、忘れものさえ〝いとをかし〟。
6月3日、八戸館鼻岸壁朝市にて。これも旬の味! かわいいラディッシュです。
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