朝市なう

館鼻岸壁朝市の旬な情報をお届け。

ホタテ屋とソロモンの指環

館鼻岸壁朝市を読み解くキーワードの中に、「ミステリアス」が挙げられることは、まずまちがいないでしょう。

それはたとえば、こんな具合です。

45ℓポリバケツを3つも4つも並べて、ホタテの稚貝を売っているかと思えば、横にはキュウリと赤カブの漬物。

漬物はおやんずのお手製らしく、試食用に切って店先に並べたりするのですが、これを一口食べたお店のかっちゃ(おやんずのお母さん?)が、「酢、入れすぎ!」を連呼。これ見よがしにコーヒーで口直しをする(めっちゃ営業中ですけど、大丈夫!?)。


八戸館鼻岸壁朝市

6月10日、八戸館鼻岸壁朝市にて。

足元に目を落とすと、「世界名作全集 トルストイ」とか「コンピューター入門」の古本が、無造作に箱入りで。

並んだ野菜の奥には、長イスにかけてアツアツの汁物をほおばる一団。自転車も3台ほどディスプレイ(?)。


八戸館鼻岸壁朝市

…ね? ミステリアスでしょ?

ユキパル女「あの…本当は何屋さんなんですか!?」

なんでも屋のおやんず「んん? ホタテ屋だよ?」

ユキパル女「でも今日、ホタテないじゃん!」

おやんず「ホタテね、先週すごく売れてね」

ユキパル女「えっと、あの自転車は売りものですか?」

おやんず「そうだよ~ん」

ユキパル女「えっ? コッチは、釣り針!?」

おやんず「うん。イカ釣り用」

ユキパル女「…素人が買ってもイカ釣れないんじゃ?」

おやんず「まぁね。でもほら、違うもんが釣れんじゃないの。いい男とかさ!」

ユキパル女「(笑)。おすすめ商品とかありますか?」

おやんず「これ、おもしろいと思うんだよね~」

と手に取ったのは、近代動物行動学の父にしてノーベル賞受賞者のコンラート・ローレンツ博士が書いた名著「ソロモンの指環」。

…ね!? ミステリアスでしょ!?


八戸館鼻岸壁朝市

6月10日、八戸館鼻岸壁朝市にて。何か持ってくださいとお願いしたら、なぜが白菜。

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