屏風山から愛をこめて〜じょっぱり3人衆のすいか屋
青森県産のすいかは8割以上が、つがる市から西津軽郡鯵ケ沢町にかけての日本海沿い「屏風山地域」で作られています。屏風山地域は水はけのいい砂地で、昼夜の温度差が大きいので、糖度が高いジューシーなすいかができるのです。最近は、大玉の「縞王」、枕のような形の「紅まくら」など、いろいろな大きさ・形の品種がみられるようになりました。「屏風山すいか」は八戸でも、ブランドとして知られています。
ここ館鼻岸壁朝市へも、3人の津軽衆がやってきています。木造(つがる市木造地区)の田中さん、鯵ケ沢(鯵ケ沢町)の田中さん、金木(五所川原市金木地区)の伊藤さん。名づけて“じょっぱり3人衆”。
3人とも、すいか栽培歴30年以上、八戸の朝市にも30年以上出ているベテランです。この道四半世紀を越すプロが、自分で収穫したすいかを直送しているのだから、やっぱりおいしいわけです。
つがる市木造の田中さんは、試食にしては大きすぎるひと切れをくれました。かぶりついたら、すごくみずみずしくて甘い! あっというまに完食です。「来週か? 射撃の大会があるから来ねぇよ」とか言ってしまうゆるゆるなおやじではありますが、腕はたしかです(笑)。
鯵ケ沢町の田中さんの店先で、ばつぐんの存在感を発揮しているのは、ジャンボすいか「恐竜のたまご」。あまりにもみんなに「これってすいか!?」と聞かれるので、いっそのこと、と、マジックで書いちゃったんだそうです。「恐竜のたまご」のいちばんのよさは味。「一度食べた人は、まずこれを選ぶね」と田中さんは自信をのぞかせます。デパートでは5,000円以上しますが、朝市価格は1,500円!
メロン5個入り800円、すいか5個入り700円などなど、衝撃的な価格がならんでいる、五所川原市金木の伊藤さんのお店。「公衆便所の近くにあるって、ちゃんと書いどげよ〜(笑)」と津軽弁で言っていましたので、書いておきます。伊藤さんのお店は、公衆トイレが目印ですよ。
すいかのシーズンはそろそろ終盤。じょっぱり3人衆は、米とりんごの収穫にむけて忙しい日々をむかえます。
つがる市の田中さんは来年の夏までしばしのお別れ。鯵ケ沢町の田中さんも、来週で朝市はいったんお休みしますが、秋が深まるころ、今度はりんごを持って戻ってくるそうです。
五所川原市の伊藤さんは次回、9月2日も出店します。ゆく夏のなごりを、お腹いっぱい惜しむことができそうですね。
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