朝市が始まって１カ月になろうとしています。
　先週５日の朝市は風も強く、小雨交じりというコンディションの良くない朝でした。それでも選挙の影響も何かしらあるのでしょうか、多くの来場者です。
　写真は、モデル・マルチタレントのレイラさん。勉強中の三線演奏でピーマンライブに出演し、モデルさんだけあって一際目をひきつけます。
　楽々亭さんではあどばるーんの小野ますのぶさんが手伝っていました。

　朝市が始まってすぐ「マップはまだ？」と何人かから催促と問い合わせがありました。『館鼻岸壁朝市まっぷ』です。現在、え〜い（鋭意）制作中で、４月末発行予定です。
　２０１３年から発行している『まっぷ』ですが、「え〜、これタダじゃないの！」「１００円？　だったらいいや」
という作る側にとっては悲しいやり取りが、時折あります。
　こういう印刷物は無料が当たり前という感覚になったのはそう古くはありません。
　無料のインターネットコンテンツから始まって、フリーパーパーなどが台頭し、２００９年秋にクリス・アンダーソン「FREE」が発行されました。無料であることを前提にしたこれからのビジネスモデルを説きました。
　無料の音楽ダウンロード、ストリーミング、電子書籍の進化、そして著作権の問題と相まって、コンテンツビジネスの課題は現在進行形でめまぐるしく変わり続けています。

　館鼻岸壁朝市まっぷが有料なのは、フリーペーパーとするには制作費用をまかなうだけの広告収入がないということ。もう一つは、フリーペーパーだとかなりの部数を印刷する必要があるため、ゴミ化する率も高いという二つの理由からです。
　１００円、されど１００円。出店者同士では「１００円稼ぐって大変なことだよ」という話がいつも交わされます。
　有料か無料か？
　それが問題だと、朝市のハムレットは悩みながらハムサンドをかじるのでありました。でも朝市に来るのは無料ですからね。