湊山手通り朝市で6万年前の旅思う。
真夏日の西日本では「暑い、暑い」とソフトクリームなど舐めている映像がテレビで流されたりします。しかしこちらでは毎週、週末毎に雨が降ったり風が強かったりで、なかなか朝市日和になりません。
先の日曜日も、雨が降りました。
館鼻岸壁で行われた恒例の八戸うみねこマラソン全国大会(第32回)のスタート時は雨模様でしたが、午後には晴れ上がっていったので、ほっとしました。毎年5月の第2週の日曜日はうみねこマラソン開催で館鼻岸壁朝市はお休みになり、その分、他の朝市に集まります。
特に館鼻にほど近い湊山手通り朝市は例年、普段の数倍の人出になるのです。
1964年(昭和39年)から毎週日曜日に始まった湊山手通り朝市は、館鼻岸壁朝市の前身とも言える朝市です。
年々賑わいを増していって、一般道路なのに毎週日曜日朝は原宿通りかと見紛うほど集まりました。広い駐車場もないため路駐する車が多くバス運行にも支障が出はじめ、交通事故への心配の声が高まりました。2004年(平成16年)関係者の努力の末、湊日曜朝市会が移転して館鼻岸壁朝市がスタートしたという経緯があります。
その一方で長年軒先で商ってきた自営店の人たちは存続を希望、規模を縮小した形で今の湊山手通り朝市が続けられています。
雨が止まず、肌寒い朝でしたが、傘をさしながら買い物をするお客さんたちの姿がありました。
「館鼻岸壁朝市がお休みの今日はね、いつも倍は売れるんだけどね…」と出店者も残念そうです。
お祭りはじめ野外イベントは天気には勝てません。
そういうリスクを抱えてでも、野外イベントが開催されるのは、数段別格の気持ちよさと楽しさがあるからでしょうね。
20万年前にアフリカに生まれた人類が、地球上に拡散しはじめたのは6万年前。その遥かなる旅路を「グレートジャーニー」というそうです。
広い空と大地のもとで人は集い楽しみたいという欲求は、そんな人類太古の記憶がもたらすものかもしれませんね。
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