雨ニモ負ケズ、朝市。
梅雨入りしたのでしょうか。
ここ何回かの館鼻岸壁朝市は、晴れたと思えば風が強かったりで、なかなか良いコンディションとはいきません。
風が収まって落ち着くかと思いきや、今回は雨でした。
いつもより出店数は少ないものの、お店も人も元気です。
朝市は、ちょっとやそっとの雨風ではめげません。
最初の頃、さすがに休みでしょと思った荒天候でも、かなりの店が出ていたことには驚きました。
そうは言っても、お店はいつもの3分の2くらいでしょうか。
「春雨じゃ、濡れていこう」と言うには、ちょっと肌寒い雨がしとしと降っています。
雨で煙りがちな朝市を歩くとと「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」
有名な宮沢賢治の詩を思い出します。
その宮沢賢治の作品に『八戸』という短歌詩があります。
「さやかなる夏の衣して ひとびとは汽車を待てども」
―と始まる、もの悲しさのある味わい深い作品だと思います。
年表だと、大正十五年八月に、賢治は二人の妹と甥を連れて八戸を訪れているようです。
当時はまだ三陸鉄道はないので、八戸線で来たのでしょう。
種差に出かけ遊んだり、蕪島でアワビを食べたりもしたらしいのです。
何でもっと取り上げられないのか、いつも不思議に思っています。
観光PRに利用する浮薄さはちょっとちょっとですが、もう少し知ってほしいですね。
八戸写真帳の最初のページに載せたことがあります。
ついでに、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』の出てくる仲間由紀恵さん演ずる葉山蓮子のモデルとなった歌人柳原白蓮。
大正3美人と歌われた歌人もまた蕪島を訪ねていました。
知っている人は知っている、蕪島神社にその歌碑があります。
そう思えば、朝ドラの見え方もまた変わってきます。
花子の幼なじみの名前も「朝市」でした。
ごきげんよう、さようなら。
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