朝市資本主義!?
フランスの経済学者トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』が話題になっていますね。富の不均衡による極度な格差社会を生み出している資本主義の現状に警告を発している(ようです。読んでいないので)。
資本主義の終焉、資本主義は行き詰まっているという話は今に始まったことではありませんが、ここにきてまたよく聞くようになりました。でも資本主義って何?
分かっているようで実はよく分からないままに暮らしています。日本はもちろん資本主義経済なので、どっぷりその社会に浸かっているからでしょうね。
あらためて資本主義とは、資本=お金をもうけることを第一の目的とした経済活動で、「利益」を追求する経済活動は原則的に自由とする制度です。自由な経済活動には必ず競争があり、その競争は人々に必ず利益と恩恵をもたらすということだと思います。
今、突き当たっている問題は、グローバルに拡大した経済活動が無制限に自由でいいのか、ということだと思います。
里山資本主義という日本総合研究所というシンクタンクの主任研究員・藻谷浩介さんが提唱していますし、公益資本主義というのもあります。何となく怖そうな金融資本主義という言葉もあります。
深くは分からないけれどこのままじゃダメじゃないか、という漠然とした気分は多くの人が抱いているのではないでしょうか。特に2008年9月リーマン・ショックや、2011年の3.11東日本大震災以降は。
朝市も資本主義経済のもとにある市場の一つなわけです。グローバル経済から見れば、ホントに小さなマーケットです、当たり前ですが。1週間に一度の朝市で蔵を建てたという人もいないでしょう(知らないだけで実はいるのかもしれません;笑)。
商売ですからお金を稼ぐことが第一目的です。世のため人のために出店しているわけではないですもんね。
でもお金だけが目的ということでもないように思うのですね。商品を売るためにお客さんとのやりとりがあって、おまけしたり、顔見知りになったりなどコミュケーションがあります。本来お金というものは、コミュニケーションのツールとして発生したのではないかという気さえします。
この地球上にはお金に換算されない価値が確かにあります。これからそういうお金じゃない価値に対しての見直しが始まるのではないでしょうか。ブランドの価値を企業の資産として会計基準に加えようという動きもあるようですし。
地方で暮らすことをお金中心で考えたら、給与所得だってずいぶん低いだろうし、公共交通や文化的なインフラもまだまだ見劣りするかもしれません。でも、お金以外の豊かさというモノは地方にこそある、と思います。少し負け惜しみに聞こえてしまうところが残念ではありますが(笑)。
「八戸がいちばん素敵だ」と八戸学院大学のジーパン学長・大谷真樹さんも言っています。
朝市が世界を救う!……なんていうホラ話はお正月だから許してね。
今年10月17・18日(土・日)には全国朝市サミットが八戸で開催されます。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。