若い農業者たち〜田中博道さんと萌さん(田中施設農園)
端境期でも生産できる施設栽培
館鼻岸壁朝市の東側の端っこ、すぐ隣にが駐車場という所に、トマトと花を売っているお店があります。
若い夫婦のお店はとても明るく、いつも二人仲がいい。見ているだけで、ちょっとうらやましくなります。
三戸郡南部町の田中施設農園は、もともとお父さんの田中博さんが始めたものですが、そこに博道さんと萌さんの息子夫婦が加わり、今は3人で花、野菜、米などを作っています。
当たり前のようですが、「施設栽培」とは農産品をビニールハウスやプラスチックハウスなど、特定の施設で栽培することです。
露地栽培と比べて、強風、大雨、低温などの自然災害から作物が保護できるし、作物が品薄になる端境期(はざかいき)でも生産できるというメリットがあります。
だから、まだ市場に出回っていない3月にレタスを出荷することができたそうです。
また5月は、母の日にあわせて、カンパニュラをビニールハウスで咲かせました。
今の時期に収穫しているのは、トマト、キュウリ、菊の花などで、トマトの品種は「桃太郎はるか」。
トマトの赤い色は甘み、黄色は酸味で、それらがほどよく混じり合って美味しいトマトになるのだそうです。だから真っ赤なトマトよりは少し薄いぐらいのほうがおいしいよ、と博道さんが教えてくれました。
そのほかストックや、ヒペリカム、アスターなどの洋花、また米も栽培しています。
農家のお嫁さんは県外から?
思わず笑顔に惹きつけられてしまう萌さんは、横浜から嫁いできたのだそうです。
なぜか、朝市の出店者、特に農業者の奥さんには県外出身者が多いような気がします。
ちょうど向かい側には、就農するために神奈川から引っ越してきた春義彦さん夫婦の「はる農園」があり、その後ろには「青春の木炭」の古舘篤さんたちがいます。
館鼻岸壁朝市の東側の一角には、若い農業者たちの再生可能エネルギーが満ちています。
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