八戸でも７月から８月にかけて次から次へのイベント続きで、気がつくと、もうお盆前。

　時間よ止まれ！　と言ったところで止まるわけもなし。時間はやっぱりノンストップで、館鼻岸壁朝市もやっぱり８月です。時をかける少女みたいに過去へ戻る能力はないけれども、思い出のクリップくらいは見られます。

　大道芸人のジロー今村さんがやってきたっけな。

　そうだ、セーリングも八戸に帰ってきました。前日夜遅くまでライブだったというのに、朝早くからタフな演奏を見せてくれました。

　「俳優・柴田恭兵さんの弟さんだって。冗談かと思っていたらホントなんだってね」と紹介してくれた洋酒喫茶プリンスのマスター

　くるま旅びとが感動を求めて館鼻岸壁朝市に来たようです。

　愛は止まらない、朝市も止まらない。誰も僕たちの朝市愛を止めることはできない！—エア・サプライはそう歌っているに違いない、きっと。

　でも時々僕は思うんだ。不安な夢から覚めたら、大きな虫に変わっていたことに気がついたグレゴールザムザ君（フランツ・カフカ『変身』）のように、ある朝起きたら、まるで一羽のウミネコに変わってしまっていたらどうしよう。

　それよりも赤いテントのコーヒー店の幼虫グミに変わっていたら、もっと悪夢だね。