さようなら旧旭商会
八戸えんぶりが終わり、さまざまなドラマを見せてくれた冬季ソチオリンピックも幕を閉じました。
まだかまだかと思っていたら3月です。
中心街から朝市会場の館鼻岸壁に向かう手前に、古くから新井田川を東西にまたいで湊橋がかかっています。
その湊橋の西側の通りに面してノスタルジックな風情のある「旧旭商会」があります。
旧旭商会は、1917(大正6)年ごろに八戸商業銀行小中野支店として建設され、昭和初期にはカフェ「ハトバ」、そして戦後は燃料を扱う旭商会事務所となった建物です。
長く小中野地区のシンボルとして親しまれてきた国の登録有形文化財です。
地域の人たちを中心に保存活動も行われ、この15年ほどは「ひまわり食堂」として活用されていました。
しかし老朽化が進み、さらに一昨年の東日本大震災によって激しく内部が損壊していました。
所有者の八戸石材企業組合では保存維持を断念、3月いっぱいで解体することを決定解体することを決定しました。
館鼻岸壁朝市の再開と同じ3月16日(日)、有志による「さようなら旧旭商会実行委員会」(☎0178-20-0162)の主催で、お別れのセレモニー「さようなら旧旭商会〜ほたるの光で送ろう」(雨天決行)が開催されることになりました。
当日19時から「さようなら式典」が行われ「ほたるの光」を歌います。
あわせて大正ロマンの香るノスタルジックな酒場「ハトバカフェ」(18時〜20時)も開店。
ステージでは、小中野えんぶりや左比代虎舞などの地元芸能も披露される予定です。
また青森銀行湊支店の駐車場で夕暮れ市(14時〜20時)も行われます。
時代の流れとは言え、歴史ある建物が姿を消すのは何とも残念。
せめてものこと、風雪にたえたその壁の木板に触って「ごくろうさん」と労いたいですね。
写真撮影も今のうち、しかも無料(笑)。
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