2014年、おがまいなぐおめでと。
あけましておめでとうございます。
去年はやっぱり『あまちゃん』の年でしたね。
大晦日の紅白歌合戦を見ていて、あらためてそう思いました(『ごちそうさん』も面白いです)。
今も「あまロス」を自称する人たちを見聞きしますし、
NHKのみならず民放でもいろんな場面で「じぇじぇじぇ」が連発されました。
放送終了して今なお何がこれほどまでにひきつけるのか?
ヒロインの能年玲奈さんの天然な可愛らしさ、
大友良英さんのテンポの良い元気な音楽、
何より宮藤官九郎さんの脚本の面白さなど、すべて。
東京編と北三陸編がありましたが、都会と地方のどっちがいいとかではなかったですね。
都会の落ちこぼれとも言えるアキちゃんと都会に憧れをもつユイちゃん、
2人から見えている景色が全く違っていることが、とても興味深かった。
2人にとって地元と東京のいい面と嫌いなところが全く対称的。
今でもありがちな田舎の決まり文句は「何もない」です。
開き直って言えば「何もない」ことが「ある」。
ひるがえって都会では、「何もない」ことが「ない」。
「ありすぎる」ほど「何でもある」気がします。
東京に空が無い、ほんとの空が見たい—
といった智恵子さん(高村光太郎「あどけない話」)。
その故郷は、福島県安達郡安達町(現在の二本松市)だったそうです。
その頃の東京は、高層ビルもなかったと思うけれど、
それでも智恵子さんが、見たかったのは故郷福島の空。
何もなくても、田舎には「空」があるじゃないかという気がします。
海も山も、空気も水もあります(福島原発事故は、それすらも強制的に奪ってしまいましたが)。
もちろん地方遺産というべき歴史と伝統、生活文化があることを踏まえた上で、
「何もない」ことも大事なことじゃないかと思えます。
「ダサいくらいなんだよ、我慢しろよ」は『あまちゃん』の名言集第1位ですが、
何となく、夏ばっぱの「おがまいなぐ」をしばしば思い出します。
都会の「空気」ばかり読んでつまんなくなるよりも、
「おがまいなぐ。オラやりたい」がいいのではないかと。
だってホントの「空」と「空気」は田舎の方にあるからさ。
ところで、館鼻岸壁朝市は、再開する3月16日までお休みです。
その期間中は、冬期間中も開催している「ライジング江陽朝市」「陸奥湊駅前朝市」をちょこちょこ訪ねようと思います。
八戸の寒さはこれからが本番。
本当は知らない八戸の「縛れる」寒さ〜。
寒い日々ひときわ身にしみる温泉、熱燗、人の情けかな。
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