人類「光」発見!
続きの続き。ラスコーの洞窟画はフランス西南部の村で1940年に発見されました。
実際に見たことはありませんが、1万5千年前に描かれた数百点の野牛などの絵が残っています。奥深く人が入って来られない場所というのですから、「見るための絵」「人に見せるための絵」ではないでしょう。
暗い洞窟に入ってかすかなランプの灯りで、指や木の枝で、土や樹液で作った顔料で描いたものです。
人類の祖先は何のためにこの生命が躍動するような見事な絵を描いたのか?
暗闇の中に長時間いると、自分で振動を始めて「光」が見えてくる内部視覚(エントプティック)という現象が人間の視神経に起こります。心の内部に何か超越的なものを感じ、それが神やスピリットと名付けられた―と、思想家の中沢新一さんは言います。
まさに内なる「光」です。旧石器時代後期のクロマニヨン人たちは、二酸化炭素で朦朧としながら心の内側にあるものを見つめようとしたのでしょうか。
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