
vol.32 タヒチアンダンサーと歩こう!③〜歩道をゆく〜種差から白浜へ

松尾芭蕉の『奥の細道』や司馬遼太郎の『街道をゆく』には足元にも及びませんが、この連載でも「歩く記録」を残してみようと思います。
今回歩くのは、種差海岸から白浜海水浴場までを往復する、およそ5kmのコースです。
「どこかの天体から人が来て地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうと思った。」
この有名な言葉が残るほど美しい景色の中を歩きます。
車は種差海岸の駐車場へ停め、天然芝生地をスタート。
海を眺めながら遊歩道を進むと、潮の香りがふわりと漂い、波が岩に当たる音が静かに耳へ届きます。
午後4時ごろだったこともあり、人影はまばら。景色も波音も独り占めしているような、贅沢な時間でした。
ルートは平坦な道ばかりではありません。
意外とアップダウンもあり、「歩きづらいな」と感じる場面もあります。
だからこそ、履き慣れたスニーカーがおすすめ。
荷物があるなら、片掛けバッグよりもリュックにしましょう。
左右のバランスが崩れにくく、景色を楽しみながら気持ちよく歩けます。
せっかくなので、歩き方もほんの少しだけ意識してみましょう。
足は「カカトから」着地。
それだけでも歩きやすさは変わってきます。
でも、ここで真面目な人ほど気を付けてほしいことがあります。
「正しく歩かなきゃ。」
そんなふうに頑張りすぎる必要はありません。
肩や首、お腹など、どこかに力が入り続けると、その負担は膝や腰、足首などに現れることがあります。
このコースで一番大切なのは、正しいフォームを完璧に再現することではなく、深呼吸ができるくらいリラックスして歩くこと。
美しい景色を眺めながら、ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐く。
それだけでも心も体も軽くなっていきます。
あぁ、なんて気持ちいい!
波音だけが響く、最高の時間!
……そう思っていると、波の音に混じって「ズッ、ズッ、ズッ……」という音が。
なにかと思えば、隣を歩く友人が足を引きずる音。
思わず二人で笑ってしまいましたが、友人の歩き方のクセが発覚した瞬間でした。
ここでお伝えしたいのは、「歩き方を細かく気にしましょう」ということではありません。
ただ、足を引きずるような歩き方は、つまずきや疲れの原因にもなります。
そこで、足を少し持ち上げることや、かかとから着地することだけを伝えてみました。
すると、「ズッ、ズッ」という音は消え、歩きやすくなったとのこと。
歩き方には、一人ひとりクセがあります。
そのクセを神経質に直そうとする必要はありません。
でも、体に負担をかけるクセには、少しだけ気付いてあげる。
それが、健康のために長くウォーキングを続けるコツだと思います。
私の「歩道をゆく」は、まだ始まったばかり。
また次回、どこかの道でお会いしましょう。





この記事へのコメントはありません。