ビートルズの半世紀
昨年秋に公開された映画『イエスタデイ』を観ました。売れないミュージシャンが交通事故にあって、病院で目覚めたら、「ビートルズが存在しない世界」になっていた! という物語。ビートルズの名曲を自分の曲として歌って、本人役で出演しているエド・シーランなどから認められて売れっ子になるというファンタジー映画(?)で、不評の向きもあるようですが、ビートルズへのオマージュと考えれば楽しい映画です。
ビートルズは大好きですが、マニアックなファンも多くいる中では一介のファンという程度。NHK-FMで「まるで大河ドラマのように」年間通してビートルズを深掘りするという『ディスカバー・ビートルズ』を欠かさず聴いています。
ビートルズと改名して活動したのが1960年、1970年解散なので結成60年、解散50年です。思い起こす度に、イングランドの北西部リバプールという街に育った4人が、あれよあれよと世紀を代表する世界的スターになるストーリーはあまりに出来すぎていて、「奇跡」とか「神話」のようにしか思えません。
ウィキペディアでは、音楽誌『ローリング・ストーン』の歴史上最も偉大な100組のアーティスト第1位、経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルで史上最も人気のある100のロックバンド1位とか。当然ですが、すごいなぁ。
世代を超えて楽曲以外にも大きな影響を及ぼして続けている彼らは間違いなく音楽的な天才たちですが、同時に「普通の人、庶民」と訳されるcommon peopleの感覚を持ち続けているのが素晴らしい、と最近特に思います。
ジョン・レノンはの中で「僕たちはみんな輝くんだ、月のように、星のように、そして太陽のように。そうさ、みんなが輝けるんだ。さぁみんな Well we all shine on. Like the moon and the stars and the sun. Well we all shine on. Ev’ryone come on.(“Instant Karma”)と歌いました。私たちはビートルズが存在する世界に生きていて、それがどれだけ彩りのある希望を与えてくれたかとあらためて思う、ビートルズ結成60年、解散50年の今年です。
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