vol.14 タヒチアンダンサー、仲間集めをする

2024年の11月に、勉強と大会出場のためにタヒチへ渡航した。
1年前の今頃は、渡航の準備に追われていたなぁと思い出し、当時の日記を振り返ってみた。

今読んでも我ながらなかなかハラハラするものだったので、こちらのWeb連載でもシェアさせていただくことにしよう。

タヒチ渡航については、ユキパル Vol.130(2025年3月号)の紙面にも記事を書かせていただいたが、そこには書ききれていない思い出がたくさんあるので、それを書いていきたい。

それでは、私のハラハラドキドキ初タヒチをおすそ分けします!
(2024年のエピソードです。)

2024年の夏ころ、
「思い切って決めないと、一生いけない!」
とタヒチでの大会出場を決意。

私は、どこへでも1人で行けるタイプだ。
映画館、ラーメン屋、推しアイドルのライブ、しまいにはディズニーランドも「おひとり様」ですごく楽しめる。

タヒチ渡航も、
「旅行会社で手配して、あとは現地で日本人に会えるだろうから何とかなるだろう。」
と完全になめてかかっていた。

これが先進国ボケなのだと後で思い知らされた。

まず、「タヒチ」関連の旅行ガイドブックが売っていない!
廃版の嵐。

何年も前は、ハネムーンリゾート地としても知られていてガイドブックや旅行パックも人気だったらしいが、コロナ渦を経て海外旅行の値段もあがり、またハワイ旅行の人気もあり、タヒチ⇔日本間の旅行者がグッと減ってしまったらしい。

そのなごりか、旅行会社のパックツアーは「水上バンガロー宿泊の旅」などと高級ホテルへの宿泊プランでものすごく高い。

SNSで検索し、去年の大会時期の渡航者の様子を探ってみた。
やばい。
完全に日本人は最初から団体行動をしている。
1人で乗り込もうなんて雰囲気ではない!

治安の面や、ホテル宿泊、レッスン申し込みなどの面からも、
1人で行って1人で準備して大会に出ようなんて、いくらなんでもムチャすぎるようだ。

慌ててすぐに次の行動を開始した。
大会会場で仲良くなった子。
SNSでの交流を通じて仲良くなった子。
など、話しやすいダンサー数人にすぐに電話をした。

夜中に急に電話をかけたと思ったらいきなり
「今年、タヒチに行くつもりだったりする?」
と聞くなんて、その時の自分に
「少し落ち着けよ。」
と言いたい。

最初に連絡した子は、私と同じ状況で、tahitiへ行くことを決意しているけれど何をどうすれば良いかわからないと困っていた。

次に連絡した子はタヒチ旅行経験者で、今年も準備を進めていて、現地の日本人コーディネーターさんとやりとりをしているとのこと。

終わった。
私にはコーディネーターの知り合いも現地の知り合いもいない。
私のタヒチ渡航は夢のままで終わるのだろうかと一瞬暗い気持ちになった。

電話の向こうで落ち込んだ私を察してか、
「仲間が多い方が安心だし楽しいし、ホテルとかも安くなるから一緒に手配しましょ!」
と言ってくれた。

「1人で行って1人で準備して大会に出ようなんて、いくらなんでもムチャすぎる」問題は優しいタヒチアンダンス仲間のおかげで一気に解決どころか想像を超えるワクワクとなった。

しかし、ここからも一筋縄ではいかないのがタヒチ。

次回は、『悲報:日本↔︎タヒチ直行便が運休』を記録したい。

天野 佳子

あまの よしこ:階上町出身。タヒチアンダンス教室AOREVA主宰。
東京都公立学校の教員歴11年。教員をやりながら、東京でタヒチアンダンスを習い始める。 地元にもタヒチの文化を広めたいという気持ちが大きくなり、2022年に教室を開校。

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