
vol.36【ステージって、どうやって作るの?タヒチアンダンサーの舞台裏】~①曲を選ぼう~

華やかな衣装を身にまとい、音楽に合わせて踊るタヒチアンダンス。
ステージで踊っている時間は数分でも、その舞台ができあがるまでには、実はたくさんの準備があります。
今回から新シリーズとして、普段なかなかお見せすることのない「タヒチアンダンスのステージの裏側」をご紹介していきたいと思います!
振り付けはどうやって作るの?曲はどうやって選ぶの?何曲踊って、どんな順番でステージを組み立てるの?衣装やヘアメイクはどうする?
これから数回にわたり、一つのステージができあがるまでの過程をお届けします。
今回は、「曲選び」について。
みなさんは、「タヒチアンダンス」と聞くと、どのような音楽を想像するでしょうか。
もしかしたら、音楽そのものはあまりイメージできず、南国らしい景色や、腰ミノをつけて踊るダンサーの姿のほうが先に頭に浮かぶかもしれません。
ステージが決まると、私の頭の中ではまず曲探しが始まります。
タヒチアンダンスには、大きく分けて3つのジャンルがあります。
太鼓のリズムに合わせて力強く踊る「オテア」。これが「THE・タヒチアンダンス!」というイメージに近いかもしれません。
歌詞の意味を手の動きなどで表現する「アパリマ」。
そして、ゆったりとした音楽に合わせて優雅に踊る「メフラ」。
同じタヒチアンダンスでも、それぞれ雰囲気はまったく違います。
大好きな曲はたくさんあります。
イベントの雰囲気、出演する生徒さんのレベル、ショーのテーマ……などなど、いろんなことを考えると、曲を決めるのはなかなか難しい!
特に、曲を選んでいると生徒さん一人ひとりの顔が浮かびます。
「この曲なら、あの人の魅力が出そう」
「これは今のレベルではちょっと難しいかな?」
そんなふうに、一人ひとりのことを考えながら選びます。
私が生徒さんに対して大切にしているのは、『無理しない。でも、ちょっと頑張る』ということ。
難しすぎて苦しくなってしまうものは選ばない。
でも、少しだけ背伸びをして、「できた!」という達成感も味わってほしい。そんな気持ちがあります。
だからこそ、曲選びは意外と時間がかかります。
「この曲、好き!」と思っても、何度も聴いているうちに「今回は違うかな」と思うことも。
逆に、最初は候補に入っていなかった曲が、ある日突然「これだ!」となることもあります。
そして、絶対に忘れてはいけないのがお客様の存在です。
せっかくステージを観に来てくださるなら、観終わったあとに少しでも陽気な気持ちになってもらいたい。
思わず体でリズムを取りたくなるような楽しい曲や、「タヒチって楽しそう!」と思ってもらえるような雰囲気も大切にしています。
自分の「好き」だけではなく、生徒さんの「挑戦」と、お客様の「楽しい」が重なったところにある曲。
そんな曲が見つかったとき、ようやく私の中でステージづくりがスタートします。
さて、次はその曲にどんな振り付けをつけていくのか。
次回は「振り付け編」をお届けします!





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