リーダーになりたい?
立春だから「サクラサク」にちなんでたのかしら?
テレビで有名私立中学の合格発表についての話題が流れていた。
小学5~6年生で「2年間1日5時間ずつ勉強しました!」って男の子、すごいね。
その子のお母さんが「あなたは世界のリーダーになりなさい」って言って育ててるって、これがまた、すごいね。
高校生の頃、先生がよく言っていたのを思い出した。
「君たちは、八戸を背負って立つリーダーになる人材なんだから」
おっさん、アタマ沸いてんじゃねぇか、と正直思っていた。
心の中の暴言について、先生ごめんなさい、と思わないでもないけれど。
17歳の頃感じていたことは、実は今でもそんなに変わらない。
私は、自分の子どもに『リーダーになりなさい』って言って育てることはできない。
「ケーキ屋さんになりたい」とか「野球選手になりたい」っていうのと「リーダーになりたい」っていうのは、性質が違う。
ケーキ屋さんは、ケーキを作って売って食べていくプロ。
野球選手は、野球でみんなを楽しませる職業。
リーダーはというと技能でも職業でもなく、状況が生み出すポジションだ。
まとめるべき人々がいないと成立しない。
取締役は、取り締まられる人がいてくれるから成立するのだし。
この〝取り締まられてくれる人〟が、誰もいなかったら?
「アンタに取り締まられたくないよ」って言ったら?
私だったら、「子どもの頃からの夢だったんで!」って言う人よりも、いっしょに動いてみて信頼がおけると思った人がリーダーになってくれたほうが、いい。
「夢だったんで!」っていくら言われても「遠慮しときます」っていう権利は、〝取り締まられる側〟にある。
そもそも1人じゃできないことをやるために組織を作って、その組織がうまく動くためにはリーダーが必要かもね、っていう順番が基本なのだからさ。
リーダーって、案外、受け身で不安定なものじゃない?
この不景気にそんな頼りないものを目指すよりはさ。
よりはさ…。
と、思っているときに、「ほぼ日刊イトイ新聞」の中でこんな言葉に出会いました。
そうだ、井戸を掘ろう。
なにを隠そう、私も掘ってるまっ最中です。
水源はなかなか深いみたい。今、固い石にぶち当たってて、手が痛くなってるところ。
でも、私の井戸だからね。やめられないのよ、これが。
(ユキパル女)
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