vol.16 タヒチアンダンサー、タヒチに泊まる

数回前の連載から、2024年のタヒチ旅について振り返っています。
前回は、飛行機が運休だ!の騒動について書きました。
前回の連載をご参照ください)

生活や文化のギャップで驚くことがたくさんあったタヒチ旅行でした。

タヒチに到着して一発目の衝撃は、ホテルです。
2週間の滞在は金銭的に贅沢ができず、ホテルを決めるときも
「泊まれればそれでいい!とにかく安く!まぁ、でもセキュリティは確保したいな。」
という思いでした。

さて、そうしておさえていたホテル。
いざ部屋に行ってみると、、、。

わぁ!狭い!!!
掲載写真が案内された2人部屋です。

2週間分のスーツケースを持った成人女性2人には狭すぎる!
2人でイスに座るスペースすら皆無で(まずイスがない)、スーツケースを広げるなんてもってのほか。
スーツケースを開ける際には廊下で広げさせていただいていました。
マナーだ、モラルだ、セキュリティだとは、申し訳ないけれど言ってられない状態。

この部屋の広さは、おそらくリゾート旅行に来たであろう西洋人の男性客にはまったく間に合っておらず、ドア全開で着替えをする始末。
わかるよ、細身の日本人でさえ、着替えで壁に手を強打したからね。

結局どうしたかというと、部屋は物置と割り切ることに。
幸い、ホテルのフロアには中庭のような共用スペースがあったので、ずーーーっとそこで過ごしました。
カップラーメンを食べるのもそこ。
ダンス練習をするのもそこ。
ダラダラとくつろぐのもそこ。

屋根も壁もない中庭.。
昼は南国らしくカラっとした日差しを浴び、
夜はタヒチの星空がキレイに見え。

奇しくも中庭で過ごした時間は、今でも私の記憶は強く残っている素敵な思い出となっています。

さてさて、部屋問題に関しては中庭で過ごすことで気持ちの整理をつけた私たち。

日本からの旅の疲れを癒すべく、シャワーを浴びたいところです。
もちろん極狭の部屋にバスルームはなく、共用のシャワースペースを使うことになります。
それは想定の範囲内です。
しかし、、、止まった。
使い始めてすぐに水もお湯も出なくなりました。
その前に、備え付けのシャンプーやボディソープのボトルが壊れていて中身が出てきません。

そういえば、近くのビーチにシャワーがあったなぁ。
明日の早朝、そこで水着でシャワーを浴びた方がマシかもしれない。

真剣にそう考えていたころ、タヒチで知り合ったタヒチ在住の日本人の方が、なんともお優しいことに、ツテを駆使して別のホテルへの移動を手配してくださいました。

そうして私たちは、その数日後には、スーツケースも広げられ、部屋にきちんとお湯の出るバスルームがあるホテルへと移動しました。

1年が立とうとしている今でも、ホテルの光景などは鮮明に記憶に残っています。
次回は、タヒチの朝市「マルシェ」について記録しようと思います。

天野 佳子

あまの よしこ:階上町出身。タヒチアンダンス教室AOREVA主宰。
東京都公立学校の教員歴11年。教員をやりながら、東京でタヒチアンダンスを習い始める。 地元にもタヒチの文化を広めたいという気持ちが大きくなり、2022年に教室を開校。

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