●祝!B−1ゴールドグランプリ受賞●夢はコナモン 汁゛食(じるく)ロードの旅! 熊谷 真菜(日本コナモン協会) ×木村 聡(八戸せんべい汁研究所)
せんべい汁にひと目掘れ
第1回B‒1グランプリのとき、八食センター(※①)で。日経新聞社の野瀬(泰申)さん(※②)
からの紹介です。
熊谷
第一印象、木村(聡=八戸せんべい汁研究所事務局長)さんはインパクト強かったですねぇ。(木村さんに)ひと目惚れということはない(笑)ですが、せんべい汁にはひと目惚れ!
全然。せんべいといえば草加せんべいや関西の甘いせんべいのイメージで、それをおだしに入れてどうするの!? みたいな。その興味だけで来たんですけども、それがね、実際に焼いている様子を見たらびっくりですよ。食べる前から想定を超えてて。前に〈小山田せんべい店〉さんを訪れたんですけど、あの手焼きの様子は一日見てても飽きない。
木村
熊谷(真菜)さんは、ほんっとにせんべい好きで、せんべい屋さんに連れていくと帰らなくなる。片町の朝市(※③)でコーヒーを出しているせんべい屋さんにも一緒に行ったんだけど、B‒1グランプリが始まっているのにずっとお店にいましたから(笑)。
熊谷
粉好きですから、何でしょう…もう、ウルウルしてくるんですよ。その店の人が毎日、同じ作業で同じものを作っているんだけど、毎日、美味しさを追求されているだろうし、たまに飽きるだろうし…。そういう色んなところも含めて文化を伝えてくださってる、ありがたいものに見えてくる。
そうそう! 拝みたくなります。たこ焼きも、おっちゃんが1個1個作って、1つ1つ違う形で、我が子のように思ってるわけですよ。ちょっと生地を足したりとか、これは焼けてきたとか、1個1個大事に焼いていく。それって私にはまねができないので、すごい憧れるんです。
木村
初めはね、〈日本コナモン協会会長〉っていうから、偉い人が来るぞ、どうおもてなししようかって緊張したけど、こんなかわいらしい方が来たわけですよ(笑)。〈日本コナモン協会〉でホテルをとって、いざ連れて行ったら〈日本こんなもん協会〉って書いてあった (笑)。
ポスターにも「こんなもんでっせ」と出してますので、こんなもん、でいいんですよ。でも、噛めば噛むほど…というか、すごく奥が深いものなので、私はそこに魅力を感じてます。あえて言いませんが、奥の深さを感じてほしいですね。
木村
そう。奥深いんですよ。南部せんべいもせんべい汁も、コナモンの大きな括りの中の1つですからね。僕なんか、熊谷さんの手のひらの上でコロコロ転がってるだけ(笑)。
すごくいい刺激。八戸と大阪で離れてますが、距離を感じさせないほど頻繁にお会いしてますし。
そうですね。3年前に北のコナモン博覧会を始めてから、最近は特によくお会いしてますよね。その間、熊谷さんはどんどんテレビに出たり本を出したり有名になっていって。どんどん若くなっていくし。このままだと10年後には…どうなっちゃうんだろう(笑)。
熊谷
木村さんには負けますけどね。私は漫画には(※④)なりませんから。
※②日本経済新聞特別編集委員でコラムニストの野瀬泰申(のせやすのぶ)さん。地域特有の食文化を題材にしたコラム「列島あちこち 食べるぞ!B級グルメ」を日本経済新聞電子版に連載中
※③八戸市中心街から徒歩10分程度のところで、3月中旬〜12月末までの毎日開かれていた朝市。2010年5月、惜しまれつつ終了
※④対談前日、北のコナモン博覧会関連イベントとして「日本コナモン協会 熊谷会長と作る 本場大阪 お好み焼き教室」が八食センターで行われた
※⑤国民的グルメ漫画「美味しんぼ」100巻に、木村さんが登場。作品中では南部せんべいやせんべい汁が紹介された
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