家の中の私たちは、空の青さを知るだろうか

作り話だと思われるでしょうが、夜中の夢にモデル・タレントの壇蜜さんが出てきました。写真集を買うほどのファンというわけではないので、ナゼだろうと訝しんでいましたが、やはりこれは例の「三密」が頭に浸透しているのではないかというのが自分なりの結論です。特にあの長い髪を揺らしてエロティックなシーンもなかったので(ただ忘れているだけの可能性もある)、フロイト的な夢判断ではそうなるのではないのかなぁ。それだけ潜在意識で新型コロナ禍の強迫観念に冒されていることなのでしょう。
コロナのパンデミックだけでもその不安が大きい上に、さらに検察庁法案などの政治問題を突きつけられると、ひたすら世を嘆く立場に身を置きそうになります。危険が迫ると砂の中に頭を突っ込むというダチョウの話は迷信ですが、目を背けて事態が良くなることはなく、この世界に全き安全な場所など何処にもありません。閉じたくなる目を見開いているしかありません。作家・開高健が引用していた「漂えど沈まず」という名言を久々に思い出しました。フランス・パリ市の標語だといいます。さらに「井の中の蛙大海を知らず」の続きは「されど空の青さを知る」。「ステイホーム」を要請されて家の中の私たちは何を知るのでしょう。

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