
気候変動対応最新モデルの天災
イオンモールでのガス爆発事故の映像が目に焼きついた2026年7月28日の熊本地震。ひと息つく間もなく、お盆中の千葉豪雨災害。水が引いてもなお、冠水道路に突っ込んで動けなくなった車が、路上に放置されたままになっている。
地震、津波、豪雨、山火事など自然災害発生に切れ目ない。
八戸でも昨年12月から今年6月までに最大震度6強が1回、5弱以上が3回と、大規模地震が相次いでいる。整理して話さないと、いつの地震のことだったか分からなくなっている。
昨年12月8日の震度6強、今年4月20日の震度5強、さらに震度6弱だった6月25日はまだ記憶に新しい。寺の墓石が倒壊してしまい、お盆までに修復が間にあわないとも聞いた。熊本では2016年(平成28年)4月に震度7が続けて2回発生し、それから10年経って今回の地震だ。2024年元日の能登半島地震は今もって生々しく、八戸、輪島、熊本の連なりに因縁めいて感じる。全国朝市サミットが2015年に八戸で開催され、翌年の開催地が輪島市、翌々年は熊本県天草市牛深町となっていた。特に輪島のサミットには同行したので焼失した街並みを思うと無常感がある。
地震関連と前後に交錯して、少し前はクマの市街地出没のニュースが多かった。同じくアサヒビールだったか、企業へのサイバー攻撃にも注目があった。自然のクマ被害と、対極のようなITにおけるマルウエア(悪意あるプログラム)の被害には、通底する問題があるような気がして、アシスタントのAIに聞いたことを思い出した。
「とても本質的な視点です」とAIは質問者を必ずちょっと持ち上げる。「自然のクマ被害とマルウェア(ランサムウェア等)によるサイバー被害は、一見まったく別の領域に見えるが、実は人間社会の構造上の弱点が共通して露呈した現象とも言える」という。①環境は急激に変化しているのに、社会のルール・習慣はゆっくりしか変わらない。②山と町の境界/社内ネットワークと外部の境界/物理空間とデジタル空間の境界という 〈境界〉を前提とした旧来型の安全モデルが崩壊している。③ 〈便利さ〉を優先した結果、安全に対するリスクを社会に先送りしてきた結果、一度崩れると連鎖的被害が広がる脆弱な社会構造で、クマ被害、ランサムウェア被害のどちらも『一点突破で全体崩壊』が起こる脆弱性を抱える」と、もっともな回答だった。一体、それをどうするんだ?
16年前の東日本大震災は千年に一度の災害と言われていたが、気候変動に対応した最新モデルの天災は、忘れる間もなくやってくる。熊本などの避難所の様子を見るにつけ、日本社会のほうはダウングレードしているように見えてしまう。
ニーチェの言葉として「あなたが過去を忘れても、過去があなたを追ってくる」と記憶していたが、調べて近いものは「過去を思い出せない者は、それを繰り返す運命にある」「過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える」があった。



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