
八戸学院大学ジーパン学長 第9回 八戸ほどほどライフ
八戸の優位性は「ほどほど」さ。ほどよい街の規模にあると気づいたのは、大学に腰を落ち着けじっくりとこの街を観察してからだった。海外から見ると大都会の八戸であるが(フランスではベスト10以内に入る大都市に相当する)、我々八戸市民は「田舎」だと勝手に決めつけている。しかし、この規模感が良いのだ。
八戸の優位性は「ほどほど」さ。ほどよい街の規模にあると気づいたのは、大学に腰を落ち着けじっくりとこの街を観察してからだった。海外から見ると大都会の八戸であるが(フランスではベスト10以内に入る大都市に相当する)、我々八戸市民は「田舎」だと勝手に決めつけている。しかし、この規模感が良いのだ。
冬こそ遊びまくれ! と、威勢良く言ってみたものの、誰にも負けないくらい寒がりな自分である。
冬の週末は、誰が何と言おうと背中を丸め炬燵に入り、ミカン三昧とマラソン中継観戦に限る。そして昼から熱燗とうたた寝、いつの間にか爆睡。翌日、早朝の温泉で凝った肩をほぐす。
何ともいえぬ幸せ感溢れる、八戸地方の典型的なお父さんの冬の週末の姿であろうか。
ところが最近、少し「変な方々」が現れ始めた。イキイキとこの冬に、外を自転車で駈けているのである。
八戸学院大学短大地域連携研究センターが青森県と共同で開催した「あおもり創発塾シンポジウム」での勝手かつ無責任なる私の発言から、あるムーブメントの試みはスタートした。
早速フェイスブックに「種差ビーチランナーズクラブ」なるページを作成し、早朝日の出時刻に三々五々集まり、1周約1キロの芝を好きなように走る事とした。日曜日にはこの地域ムーブメントの小さな芽を育てるために本学陸上部女子駅伝チームも一緒に練習をすることにした。日曜午前は高校生や近隣の駅伝チームなども加わり、けっこう賑やかなランニング風景となりつつある。
台風が近付いていて雨模様の日曜日。僕は愛車の軽バスで海へ向かった。最近お気に入りの「大橋トリオ」を聴きながら。上機嫌でやってきたものの、白浜海岸には人影も無く、もう夏がいってしまったかのようなもの寂しさだ。
今年4月から改称改組された「八戸学院大学八戸学院短期大学地域連携研究センター」。センター長は私だ。体重計に乗るたびに嘆き悲しみ、腹をつまみ、諦めてヤケ食いしている貴方。朗報である。モニター実証実験の結果、4週間で平均4・4キロ減量に成功したプログラムが救世主として現れた。しかも「地元の地元による地元のための」健康増進プログラムができた。
夏の間、市内もあちこちの庭先で、こんな華やかな色に出会う。どこか南国情緒が漂う艶やかな花が、垣根を乗り越えて咲き乱れ、コンクリー...
桜も見頃を迎えた四月二十八日。八戸市公会堂のロビーで、私は満員電車に乗り込んだかのように身動きできずにいた。八戸市民フィル定期演...
新しい年を迎えることは、やはり改まった気分になるもので、どんなに忙しくても、一年を振り返って、あれこれ反省したり、計画を立てたり...
芽吹きの春、夏の深緑から秋の紅葉、そして冬枯れと、季節の移り変わりはしばしば人の一生に例えられる。また、お金はまるで血液のように...
悲願であった長根総合運動公園への屋内スケートリンク建設が具体的に前進した事は、万歳三唱に値するほど実に喜ばしい。推進にリーダーシップを発揮された小林眞市長の肩を揉みたいくらいだ。
しかし、単に「ハコモノ」予算を勝ち取ったありがちな地方行政の愚とは大いに違う八戸の輝く未来への布石となる事業につき、戦略的な具体的提言をここに記せねばなるまい。
まず八戸は「スポーツ都市宣言」、いや、もう少し踏み込んで「アスリートパラダイス都市」宣言をすべきである。新設される屋内リンクは国内三番目となる施設であり、帯広のように役所的な使いづらい運営ではなく、また長野のMウエーブのように中途半端な施設にせずに真に国際級のアスリートが集まる施設にすべきである。