デジタルやばいど

ずいぶん前の倉本聰の名作ドラマ『北の国から』北の国から~2002遺言 の中で、東京から北海道富良野に預けられた少年が、携帯電話ばかり見ているので、それを見とが中畑のおじさん(地井武男)が、その携帯をもぎ取って川の中に捨てたシーンがありました。
携帯電話が普及してどのぐらいの頃だったでしょうか。1999年にはiモードが日本でスタートし、インターネット網への接続が可能になったといいますから、iモードおじさんが憤ったのも、人間同士の直の交流を避けて小さな携帯にいぞんしている姿が我慢できなかったというものでした。その気持ちは同じアナログ世代としてよく分かりました。
しかし一方で、こういう感覚もあと何年か、何十年か経つと、そのドラマを見て「昔の人って雑で乱暴だったのよね~、携帯を奪って捨てちゃうんですよ!」と批評される時代が来るんだろうなと考えていました。人間同士の交流が、身体性を伴う対面的なものから情報優先のスマートに快適に、無機質的になされていく時代に向かう予感がしました。
そして今やそういう時代に突入している気がしてなりません。善し悪しの話ではなく、そうなっているのだろうな、と思っているだけです。大した根拠もなく、江戸時代の人間は残酷だと思いこんでいるようなもので、本当の実態は分かりません。
生まれたときからインターネットが身近にある世代を「デジタルネイティブ」と呼ぶようですがおおむね1990年以降に生まれた人をこう呼ぶことが多いようです。
時代は変わっても、人間自体の本質は変わらないと言う人もいますが、はたしてそうなのか懐疑的です

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