メダルの会場は泡の中。

多くの人がそうだと思いますが、テレビメディアでは朝早くから米メジャーリーグ(MLB)の大谷翔平投手・選手の活躍という明るい話題を届けてくれています。オールスターゲームに向けてますますその人気はフィーバー状態。「すごいなぁ」と感嘆したまま開いた口が塞がりません。
その直後に五輪開催に向けて、東京はじめ全国各地の新型コロナ感染者数の話題。4度目の緊急事態宣言が発出されても、数が減る様子は見えません。政治のリーダーは相変わらず、「安全安心」「先手先手」と唱えるばかりで、対応のずれがますます拡大しているようで、政府はすでにコロナへの対応を放棄したのじゃないかと一瞬思う時もあります。「安全安心」「先手先手」の言葉が、どうしても「不安不信」「後手後手」の意味に脳内変換されてしまうような気分です。
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が来日して、東京2020組織委員会の橋本聖子会長らとの会談の席上で、「Chinese People……」と言いかけてすぐに「……Japanese People」と言い直して、バッハ会長の頭の中はすでに北京冬季五輪だなどと報道されました。バッハ会長は広島市の原爆死没者慰霊碑に献花、平和記念資料館を視察するらしいのですが、当初からの予定なのか、それとも急遽追加されたのか疑うぐらい不信感は強いです。
大谷選手のグラウンドのゴミ拾いなどのマナー、審判やファンに対する〝神対応〟が賞賛されていますが、五輪の主催者、関係者にそんな気持ちを持つことはできそうにありません。そもそも主催者は誰なのよ。
♪メダルの会場は泡(バブル)の中、そっとのぞいてみてごらん……ちょっと怖くてのぞけません、なんていう替え歌が思いつくほどに動揺し疲れています。童謡だけに(冷)。
すでに1年半となる新型コロナの国の対応を見るにつけ、開いた口が塞がりません。開いた口を隠すこともマスクの効用はあったようです。現時点は五輪の開幕1週間前、五輪の安全安心のために祈ることしかできません。

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