ポール佐藤の「まちの音まちの色」第6回

梅や桜が終われば、今度は菜の花や木蓮、つつじが満開となる。
 季節は巡り、風景の中で主役となる花も移り変わっていく。

その色の変化は絵にもなるし、毎年の楽しみのひとつである。

しかし実は、それ以上に心待ちにしている色がある。
 芽吹いたばかりの若葉の黄緑色だ。
 この時期、冬の間に葉を落としていた枝から、少しだけ芽や葉が出てくる。
 まだ色の薄い黄緑の葉は光を浴びると金色に輝いても見える。
 葉が少ないから枝ぶりもよくわかり、向こう側の見通しもいい。
 今だから味わえる絶妙なバランスなのである。
 これが夏場の深緑ともなると、濃い緑色がうるさすぎて、情緒が無くなってしまう。

蕪島から白浜海岸へ続く八戸うみねこラインは、そんな風景に出会える身近で手軽なドライブコースである。
 さあ今年も若葉を味わいに出掛けよう。
 そして休憩するなら、葦毛崎のカフェテラス『ホロンバイル』の名物ソフトクリームも外せないんだな、個人的には。

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