大谷学長コラム

八戸ライフスタイル ⑱  どや! これが中核市の戦略だ




八戸市は、平成29年から中核市になる事が政令により決定した。
とりあえずの「中核市!八戸!」という強いインパクトあるメッセージを連呼できて知名度をあげる事はできるのは大きなメリットだ。
ついてはここでタイトルだけではなく中身を伴った訴求を連発し、真の魅力ある八戸を全国に伝えて頂きたい。このステップを実行出来るからどうかで将来の道州制議論での州都八戸が現実味を帯びてくる。
私は様々なポテンシャルから州都は八戸以外あり得ないと確信している。
しかし、まあ地方創生のかけ声のもと全国の地方都市では同じような戦略が立てられ予算がバラまかれている。青森県も九州の県も似たような、まるで金太郎飴のような施策の羅列だ。
地方創生戦略会議の名前のもと有識者が他の地方都市の成功例を引っ張りだし、コンサルタント会社がまとめるのだから同じような戦略になるのも仕方ない。
今後、人口が間違いなく減少していく中で人口を維持あるいは増加させようという戦略なのであるから、間違いなく戦略のコアは「他の地域からどう人口を奪うか」しかない。奇麗ごとを言っている場合ではなく、生き残りをかけて差別化戦略を立案しなければいけないのだ。
八戸市の総合戦略会議でせっかく差別化戦略を発言したがいつのまに消滅してしまった。という事で、悔しいのそのポイントを列記追記しておきたい。

(1)子育て女性をターゲットに、徹底的に子供の医療費や教育関係の補助を他の都市より厚遇し、差別化する。『子育てをするなら八戸!』を具体的数値で示す。
(2)元気なシニア層が定年後、移住したくなるような住環境や生涯学習環境、活躍出来る場を整備する。
(3)子供とシニアが交流し、元気になるようなスポーツ活動の拡充を計る。せっかく屋内スケートリンクが出来るのであるから、子供からシニアが通年スケートを楽しむような仕組みを作ろう。
(4)進出するなら八戸! 起業するなら八戸! を実感出来るような行政支援に集中投資する。起業というとハードルが高そうだから、アメリカのポートランドみたいに「小商いの街八戸」としよう。
朝市のおばちゃん、おじちゃんたちは立派な起業家だ。小商い起業家の街として統計数値を発表しよう。きっと凄い数の起業家の街だ。
(5)もうこうなったら「眠らない街八戸!」「酔っぱらいに愛があふれる街八戸!」を更に強調しよう。全米の酔っぱらいが集まる街として南米ニューオリンズはその地位を確立した。八戸も可能性はあるぞ。
(6)戦略的に全国の退職自衛官を八戸に移住させよう。体力あふれる自衛官に耕作放棄地も斡旋して、退職後に暮らしやすい都市八戸で農業起業してもらうのだ。彼らは重機も扱えるしなにより農業は国防であることを良く分かっている。全国の自衛隊基地の「移住就農歓迎」のポスターを貼らせてもらおう。

新卒の若者を定住させる施策も重要だが、時は急を告げているのだ。魅力ある自然や食、ライフスタイルは十分に勝負出来る八戸だ。いまこそ中核市八戸のもつ魅力をターゲットである女性、元気なシニア、酔っぱらい、自衛官に照準をあて狙い撃ちで他の都市から人口を奪うのだ。
「中核市だ、どや!」と言える賞味期間は短い。
「なんや?」と言われる前に結果を出さねば。

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