ビニールレコード・フォーエバー

アナログレコードが再燃というニュースをテレビで見て、「ブラボー!」と言いたくなりました。
デジタル配信サービスが主流のアメリカでも、2020年に34年ぶりにCDの売上をアナログレコードが超え、日本でもこの10年で約23倍という売れ行きなのだとか。とくに30代以下の若いレコードを知らない世代にその人気が高まっているらしい。
日本では未だCD中心の音楽ですが、英米では配信サービスが主流でCDショップも少なくなっているとか。そこでのレコード人気は不思議なような必然なような……。
以前使っていたレコードプレーヤーはさほど高い機種ではありませんでしたが、それでもそれで再生される音楽は、やはり臨場感、ライブ感が違うと感じていました。物理的に人間が聞き取ることのできない20kHz以上の高周波域をCDはカットして、レコー盤には入るためとも言われますが、分かりません。
レコード盤を聴いていた頃は、スキップして好きな曲だけを選んで聴けないだの、チリやホコリのチリチリノイズが気になるだの、不便だと思っていたものがデジタル化でほぼ解消された今となれば、全てが懐かしく温かい。CDになって便利だと思う一方で、物足りなさを覚えたのはジャケット。それまでの30cm四方の大きなジャケットは一種のアート作品で、そのデザイン、イメージも含めて音楽を聴いていた気がします。
A面B面レコードがCDになって、次はEF?
とすればEFとはダウンロード、ストリーミング、サブスク? この時代の楽曲はかなり短くなっているようで、2分台だとか!
極端に言えば、新しく買ったレコードをクリーナーで磨いてうやうやしくプレーヤーの前に正座して、慎重に針を落として表面裏面を通して聴いていた頃とは、ホントに隔世の感があります。明治大正の時代の話ではありませんと言いながら、昭和平成も過ぎて令和だったか(嘆息)。
アナログ盤の生産工場は閉鎖されたりなどで世界にも数えるほどしかなくなったので、急速なブームで生産が追いつかないという事態もあるようです。これは一過性のブームなんでしょうか。願うわくは音楽の聴き方の1つのスタイルとして定着してほしいものだと思っています。
日本でいう「(アナログ)レコード」は、英語ではvinyl record、もしくは単にvinyl、つまりビニール。発音は「ヴァイナル」だそうです。

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