山より大きなイノシシ

台風19号の被害は想定以上でした。〈50年に一度〉と言われるスーパー台風が、〈毎年〉のように発生して日本に上陸している、というのは一体どういう構造なのでしょうか。
毎年一度は必ず起こる大災害と言いかえるべき、環境変化の時代に入ったということなのでしょう。
台風が過ぎ去ったあとにアナウンスされる「台風一過」を「台風の一家」だと思いこんで、「台風が上陸する」というアナウンスを聞くたびにゴジラのような台風ファミリーが上陸するのだろうなと——そういうイメージを持っている人も多いはずと勘ぐっていますが、確かめたことはありません。     今回は日本をすっぽり覆うような超巨大な台風で、映像を見てゾッとしました。東西南北、日本のどこにいても逃れられないような、そんな巨大なものは見たことありません。東日本大震災から8年過ぎても、「いつか見た光景」が毎年のように現れます。
「すべてこの世はこともなし、山より大きなイノシシは出んさ」と、ことわざを混じえたセリフ(実はマンガの中でおばあさんが言っていた)をずっと覚えていて、落ち着かねばならない時によく思い出すのだけれど、近頃は山より大きな猪(災害)が起きそうでホントに怖いですね。
「まさか」という躊躇を捨てて、避難所に行って一晩過ごす経験を初めてしました。何事もなかったのは幸いでしたし、その後、被災者の方々の「まさかここが…」という発言がニュースで流れる度に人ごとではないことを実感します。
被災者の日常が一日でも早く戻ってくることを願わずにはいられません。

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