新年と打とうとすると深淵って出てくる(本文に関係なし)

西暦2023年、令和になって5年。おめでとうございます――と書いている(正確には打っている)のはまだ12月中なので、実際にはスーパーなどにはクリスマスと正月用の品物が同時ににぎやかに並べられている最中です。サンタクロースと干支のウサギと注連飾りが隣り合っている年末風景に今さら誰も不思議に思わないということに、やや不思議さを覚える偏屈さは我ながらどうしようもない。人が右というと左を覗き、白というと黒を選びたがるへそ曲がりな根性は治りそうにありません、今生では。
年の暮れになるたびに「時間がたつのは速い」と誰しも感じているのだと思います。まるで1週間ぐらいだと書こうとして、そういえば、♪テュリャ テュリャテュリャリャと歌う『一週間』というロシア民謡の歌があったと思い出しました。歌詞を探ったら、こんな歌詞でした。
♪日曜日に市場へでかけ 糸と麻(あさ)を 買ってきた 月曜日に おふろをたいて 火曜日は おふろにはいり 水曜日に ともだちが来て 木曜日は 送っていった 金曜日は 糸まきもせず 土曜日は おしゃべりばかり ともだちよ これが私の 一週間の 仕事です ♪テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ リャ~
月曜日にたいたお風呂は火曜には冷めてるでしょ、とかつまらぬツッコミはよして、木曜日ぐらいに洗濯をしてと覚えていたのが全くの思い込みだったことに、記憶のあてにならなさを思い知らされます。
根性が曲がった上に記憶も定かではない――こんなろくでなしにでも「新年」という言葉の響きは希望を与えてくれるから……不思議です。

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