UKIPAL61の編集室 AIが先か、人間が先か。

ある若手経営者の方がセミナーで「今は大転換の時代を迎えようとしていますが、皆さん気がついていますか」と呼びかけました。江戸から明治に変わった時か、それ以上の転換だと言います。もちろん元号が代わったというだけの話ではないでしょう。
今は第四次産業革命とも言われます。18世紀半ば蒸気機関の発明でイギリスから起こった第一次産業革命、「鉄鋼」生産に支えられた重工業の第二次産業革命、電子化・コンピュータ・IT産業による第三次産業革命、そして第四次は人工知能、IoT、ビッグデータによるものです。
一方、人類のエネルギー消費は江戸時代を1だとすると、蒸気機関以降は10倍、電化以降は100倍なのだそうです。
世界人口も今や76億人と江戸時代から比べて10倍。もはや後戻りは出来ません。
600万年前の類人猿から始まり、280万年前に道具を使い始めて人類が登場。言葉を使い始めたのは30万年前、5万年前にようやく言葉やコミュニケーションもできるようになったとか。
農業・畜産のはじまったのがせいぜい1万年前で、同時に文明が生まれました。500年前に科学を学び始め、産業革命が起こったのが300万年前。インターネットが一般化したのはつい20年か30年、スマホは10数年前のこと。
その間に、もっとも変わったと思うのは人間関係です。コミュニケーションの在り方が劇的に変わり、人と人のつながりようがすっかり変わってしまったように思います。
社会が変わるから人間が変わるのは当たり前ですが、社会を変えるのもまた人間であれば、どっちが先か「卵と鶏」のようなものです。人間の社会はどうあるべきか、という根底的なことから考えはじめないと、AIから人間社会を定義されていきそうです。
明るいばかりの未来は想像できませんが、ディストピア(破滅郷、絶望郷)映画 のようになる近未来はゴメンです。

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